川越市の歯科医院、一デンタルパークの武内です。
天気の良い日が続いていて気持ちがいいですね。
お正月はテレビが面白いのでついついいつもより見てしまいます。
診療は明後日より行いますのでよろしくお願いします。
新年はまず予防の情報を書いていきます!
今日はフッ素についてです。
フッ素入りの歯磨き粉を使用されている方も多いのではないでしょうか?
市販の歯磨き粉にも、フッ素が含まれている製品が増えてきました。
これは喜ばしいことだと思います。
フッ素の効果は大きく分けると2つあります。
1 歯の再石灰化の効果です。
2 プラーク内の細菌によるの酸の産生を抑制する効果
1 再石灰化の促進
歯は萌出(歯が生えてくること)してくると、唾液と触れるようになります。
そうすることで、口腔内のフッ素が歯に沈着し、再石灰化を促します。
再石灰化すると硬くなるようなイメージです。
歯が生えたての時は、歯にはフッ素が少ないので、まだまだ歯自体が軟らかい状態であり、時間をかけて、硬くなってきます。
そのため歯科医院でフッ素を塗ることをオススメしています。
歯が生えたての方が、フッ素をより取り込むので効果的ですので、成人よりも歯が生え変わっている時期の方が効果的です。。
塗った方がいい期間としては、3ヶ月から半年に一度塗ってあげるといいでしょう。
そのとき歯並びもチェック出来るので一石二鳥です。
エナメル質結晶内に取り込まれたフッ化物によって、
エナメル質の一部がハイドロキシアパタイト(HAP)よりも
「溶解度の低い(≒硬い)」フルオロアパタイト(FAP)やフッ化ハイドロキシアパタイト(FHAP)として存在し、酸抵抗性を持ちます。
心配されることに中毒症状は大丈夫なのかな?と思われる方もいらっしゃると思います。
しかしフッ素中毒は大量のフッ素を飲み込んでしまった時に起こることがある中毒症状です。
中毒量としては約5~10mg/kgを飲み込んだとき、またお腹の症状は約3~5mg/kgで発生すると言われています。
例として、飲み込みやすい洗口剤で考えると
4~5歳児(標準体重20kg)の見込み中毒量はフッ素量40mgであり、
フッ化物洗口(毎日法 :フッ素濃度225ppmの場合)洗口液約180ml(18回分)を一度に飲み込んだ場合に相当する
フッ化物洗口(週1回法:フッ素濃度900ppmの場合)洗口液約45ml(4.5回分)を一度に飲み込んだ場合に相当する
とありますので現実的には滅多なことがないと起こらない量になります。
2 細菌の酸産生の抑制には
フッ化物がプラーク中に取り込まれると、細菌の代謝系酵素を阻害して酸産生を抑制します。
同時に細胞膜の透過性を高めて細胞外にフッ化物を出してプラークのフッ化物濃度を高めます。
細菌が糖を発酵させて酸を産生すると、プラーク中のフッ化物が脱灰に対して抑制的に働きます。
このような効果を期待して、フッ素を小さな時から使用することをオススメしています。
終わりに、日本の食品にはすべてフッ化物が含まれていることは知っています。
実はとても身近なものになります。
なかでも食塩やお茶、魚介類のフッ化物濃度は比較的高いです。
フッ素を使うことで、歯の表面で起こる、糖による脱灰と唾液による再石灰化のバランスをとり、強い歯にしていきましょう!
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一デンタルパーク
2020年より川越市に開業しました。
川越の地域に歯科医院がもっと身近になるように診療しています。
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