川越市にあります、一デンタルパーク武内です。
もうすっかり春の暖かさになってきましたね。
城南中学校の桜もきれいに咲いていて、近くを通るたびに目を奪われます。
ちょうど年度末になり、明日から気分も新たにチャレンジしていこうと考えています。
歯周病はお口の病気?
あなたは歯周病という病気をご存知でしょうか?
知っているよ!という方にとっては、どういったイメージでしょうか?
今日は歯周病は決してお口の中だけの病気ではなくて、お体と繋がっていて、認知症にまで関わっている可能性があることをお伝えします。
歯周病ってどんな病気でしょうか?
実際の症状は、
歯がグラグラする
歯ぐきから血が出る
口臭がする
といったことが多いです。
この症状を感じることになる原因は、あなたの感覚が原因でもなく、あなたの歯が原因でもなく、あなたのお口の中の歯周病原菌が関わっています。
歯周病原菌はお口の中のどこにいる?
もうちょっと細かく見ていこうと思います。
歯周病原菌はどこにいるのでしょうか?
歯周病原菌はお口の中をフワフワ漂っているのでしょうか?
それとも、歯の表面に付着してるのでしょうか?
歯周病原菌も歯垢(プラーク)の中に潜んでいます。
プラークは、歯周病原菌も含め500種類もの細菌たちが作りあげるコロニーであり、歯の表面にベタベタにくっついています。(図の①)
このプラークがだんだん成熟していくことで、歯ぐきの奥まで侵入します。(図の②)
歯茎は一度侵入を許すと、免疫力で歯ぐきの外に細菌を押し出そうとします。
それと同時に歯ぐきの中で炎症が起こるので、歯を支える顎の骨が減っていきます。(図の③)
侵入した細菌は、栄養が豊富にある血管を見つけ中に入っていきます。(図の④)
そうすることで歯周病原菌が全身に運ばれていきます。
本来体の中にはいないはずの細菌がいるため、体の至る所で炎症反応が起こります。
歯周病と関連する病気
歯周病によって悪化することが実証されている病気に、糖尿病があります。
糖尿病は、肝臓で作られるインスリンの量が少ないか、インスリンが効かない体になっていることで起こります。
歯周病が関連しているのは、特にインスリンが効かない体になってしまう、2型糖尿病です。
歯周病は歯ぐきでボヤのような炎症を起こす状態なのですが、糖尿病は全身でボヤのような炎症が起こり、糖をうまく調整できない状態となっています。
歯周病を治すと糖尿病がよくなり、糖尿病がよくなると歯周病がよくなるといった関連がわかっていますので、糖尿病をお持ちの方は一度歯ぐきのチェックを受けることをオススメします。
認知症と関わっている?
歯の本数と認知症の関係も調査されています。
福岡県糟屋郡久山町において行われたヒサヤマスタディと言われている調査では、地域住民の中で急増する認知症についての調査を行っています。
その中で、残っている歯が少なくなっていくにつれて、アルツハイマー型認知症の発症確率が上がっていることがわかっています。
認知症は今後も増えてくることが予想されています。
また認知症によって生活が変わってしまうのは、自分だけではなく家族にとっても同じことです。
まだ病気じゃないと思うのではなく、病気を積極的に予防しようと考えることで今からできることはとても多くなるのではないかと思います。
僕自身も参考にしているWebサイトを紹介します。
厚労省からもわかるやすく情報提供されているe-ヘルスネットです。
今回の内容に補足して詳しく知りたい方は ↓↓ をご覧ください。
まとめ
歯周病が体にとって悪影響なのは、初期症状が少なく、放置してしまうこと、悪化した歯周病の治療はとても難しいこと、治療の最終手段が抜歯であることがあげられます。
お口の中だけの状態を考えてしまうと、歯がだめになってしまったと考えてしまうかもしれません。
しかしお体の中のお口、歯と考えると他の病気とも密接に関係している器官になりますので、予防が第一と考えて日頃から実践できるといいと思います。
一デンタルパークについて
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