歯がなくなってしまう原因を知っていますか?
・歯がなくなってしまう病気ベスト3
第1位 歯周病 第2位 むし歯 第3位 破折
歯を失う2大原因とされるのが歯周病と、むし歯です。
2005年、厚生労働省の全国抜歯原因調査によれば、抜歯の主原因として歯周病が42%、むし歯は32%と7割以上を占めました。
あまり知られていないのが歯の根っこが折れてしまう「歯根破折」です。
この調査で11%を占める歯を失う原因の3番目に挙げられます。
・歯根破折ってな〜に?
歯根は歯ぐきや骨の下に隠れているため、自分で見ることはできません。
歯根破折が起きためには症状や原因、治療法などを知っておく必要があります。
歯根破折の症状
1.歯がしみる
ヒビ入り、段々と大きくなるにつれ、冷たいものや熱いもので歯がしみるようになってきます。
よくある似た症状で、知覚過敏というものがあります。
2.噛み方によって痛みが強くなる
強くあたった場合だけ痛む、この歯のこの場所で噛むと痛いというような普通ではない痛み方をすることがあります。
これはヒビが入ったところが、噛み方によって動くことで痛みを感じるようになっています。
3.歯がズキズキする
神経のある歯にヒビが入って感染すると、神経が炎症を起こしてズキズキ痛み始めます。
見た目での判別が難しく、異常がないように見えます。
似たような症状で神経痛があります。
4.歯ぐきが赤く腫れる
破折した歯根の周りが全体的に赤く腫れてきます。
歯周病に似た症状ですが、歯ぐきの腫れ、歯槽骨の吸収が急速に起こります。
この段階になるとようやくレントゲンで破折した状態が確認されるようになります。
5.歯がグラついてくる
破折がさらに進むと歯がグラグラし、破折片が取れてくることもあります。
歯根破折が厄介なのは、発見しにくいということです。
目では見えず、レントゲンでもまったく見られないことも多く、初期の段階で見つかることはまれと言っていいでしょう。
歯根破折の原因
① 歯ぎしり・食いしばりの癖がある
原因で多いのが、睡眠中の強い歯ぎしりや食いしばりです。
日中の何倍もの力で長時間にわたって力が加わるため歯が負けてしまいます。
力仕事やスポーツで食いしばることが多い、というような人は歯根破折のリスクが高くなります。
② 神経を治療した歯がある
神経の治療をした歯は水分の抜けた枯れ木のようになり、衝撃に対して弱くなり、割れやすくなります。
③ 太い金属の土台が入っている
神経の治療をした後、歯には土台が入ります。
歯の一部分が薄くなっているところに太すぎる土台が入っていたりすると、歯根が割れやすくなります。
④ 噛む力が強い
噛む力が強い人は歯が割れるリスクが高いです。
特にエラの張った方に多く見られます。
⑤ 硬いものを好んで食べる
硬いものをガリガリとよく食べる人は歯にとっては過酷な環境です。
歯に過剰な負担がかかってしまいます。
⑥ インプラントが入っている
インプラントの噛み合う歯、インプラントの隣の歯は強い力がかかりやすく、歯根破折しやすいことがわかっています。
インプラント治療をする際は周囲の歯の状況をしっかりと精査することが重要です。
歯根破折の治療法
歯根破折の治療法はヒビの入り具合によって変わってきます。
1.破折が浅い位置で止まっていればかぶせる治療をします。破折線が比較的浅い位置で止まっていて、神経が残っている場合には神経を取る処置をした後にかぶせて歯を保存する方向で様子を見ます。
2/歯根の深い位置で真っ二つに割れていれば、ほとんどの場合は抜歯となります。
歯根破折の予防法は?
歯ぎしり・食いしばり対策
・日中に食いしばる癖がある場合はやめる
・スポーツをするときにはマウスピースをつける
・就寝の時のもマウスピースを着用する
・ボトックス注射で咬筋を緩める
・むし歯にならないように定期検診をしていく
・定期検診を受け、虫歯予防に努める
・硬いものをガリガリ噛むことは極力控える
・神経を抜いた歯、インプラントの部分では力を入れすぎない 神経を取った後の治療
まとめ
これが歯のコワ〜イ真実です。
歯はもともと丈夫なものですが、過剰な力がかかりすぎるとやはり壊れてしまうものです。歯の破折は中年以降から徐々に増えてきます。それまでの力の蓄積が発現してくるのでしょう。「自分の歯は丈夫だから」と過信して毎日硬いものを噛む習慣がある人は要注意です。歯に力がかかっている自覚のある人はご相談してくださいね🎵
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