川越市の一デンタルパーク武内です。
今日から3月となって、桜も咲き始めそうだなと思うくらい、過ごしやすいですね。
緊急事態宣言は継続されていますが、いかがお過ごしでしょうか?
今日はフッ素です。
う蝕の減少
現代では、う蝕のリスクは減ってきています。
特に小学生のう蝕はかなり減少している調査もあります。
しかしそんなときだからこそ、「フッ素が必要だ」ということをわかりやすくお伝えします。
あなたは歯磨き粉を使っていますか?
恐らく買うときに、フッ素入りを選んでいませんか?
おさらいをすると
フッ素の効果は大きく分けて2つあります。
1 歯の再石灰化促進
2 プラーク内の細菌によるの酸の産生を抑制
再石灰化の促進
歯は萌出(歯が生えてくること)してくると、唾液と触れるようになります。
そうすることで、口腔内のフッ素が歯に沈着し、再石灰化を促します。
歯の表面のハイドロキシアパタイト(HAP)が再石灰化することでフルオロアパタイト(FAP)になり、耐酸性が上がります。
歯が生えたての時は、フルオロアパタイトが少ないのでう蝕にかかりやすく、時間をかけて光度が上がってきます。
そのため萌出したてでは歯科医院でフッ素塗布することをオススメしています。
歯が生えたての方が、フッ素をより取り込むので効果的です。
塗布期間
3ヶ月から半年に一度塗ってあげるといいでしょう。
そのとき歯並びもチェック出来るので一石二鳥です。
エナメル質結晶内に取り込まれたフッ化物によって、エナメル質の一部がハイドロキシアパタイト(HAP)よりも「溶解度」の低いフルオロアパタイト(FAP)やフッ化ハイドロキシアパタイト(FHAP)として存在し、酸抵抗性を持ちます。
中毒症状?
フッ素中毒は大量のフッ素を飲み込んでしまった時に起こることがあります。
しかし中毒量としては約5~10mg/kgを飲み込んだとき、またお腹の症状は約3~5mg/kgで発生すると言われています。
具体的にどれくらい飲み込んでしまったときに心配になるのかというと、うがい薬を18回分を一度に飲み込んだときになります。
ですので、現実的には滅多なことがないと起こらない量になります。
細菌の酸産生の抑制には
フッ化物がプラーク中に取り込まれると、細菌の代謝系酵素を阻害して酸産生を抑制します。
同時に細胞膜の透過性を高めて細胞外にフッ化物を出してプラークのフッ化物濃度を高めます。
細菌が糖を発酵させて酸を産生すると、プラーク中のフッ化物が脱灰に対して抑制的に働きます。
食べ物中のフッ素
日本の食品にはすべてフッ化物が含まれていることは知っています。
実はとても身近なものになります。
なかでも食塩やお茶、魚介類のフッ化物濃度は比較的高いです。
フッ素を使うことで、歯の表面で起こる、糖による脱灰と唾液による再石灰化のバランスをとり、強い歯にしていきましょう!
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一デンタルパーク
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