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執筆者の写真武内一広

大認知症時代【いつまでも健康でいませんか?】

更新日:2021年11月14日

はじめに

川越市の歯医者さん、一デンタルパーク武内です。

昨日も日中の暖かさが心地よく、過ごしやすかったですね。

今週も最終日、安全に治療を行ってまいります。




大認知症時代

認知症の方の人数は?

内閣府によると、認知症の高齢者数は2012年の時点で全国に約462万人。

そして2025年には認知症患者が700万人を超えると推計しています。

これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に羅患するという計算になります。

罹患率20%超えの難病と言えるのではないでしょうか?


認知症になりたくなければロ腔ケアをはじめよう。

認知症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。

その中でも認知症と言えば、アルツハイマー型認知症です

認知症は生涯される部位で細かく分類されています。

アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症の順番で多くみられます。

この3大認知症だけで全体の85%を占めています。

アルツハイマー型認知症

最も多いアルツハイマー型認知症は、アミロイドβやタウタンパクが蓄積し、脳細胞が損傷したり神経伝達物質が減少したりして、脳の全体が萎縮して引き起こされると考えられています。


記憶障害、見当識障害、判断能力の低下が主に起こります。

そのため物忘れをはじめとして、勘違いに似た症状などさまざまな障害が生じ、日常生活に支障をきたします。


病状の進行に伴って、誰でも起こり得る中核症状とその方それぞれの行動・心理症状(BPSD)が現れます。

また病状の進行はゆっくりで、物忘れなどはかなり長期間の経過を辿って発症してくることがほとんどです。


認知症の進行

認知症の症状が進行していくと、様々なことが起こります。

大部分は介護が必要になることも多く、ご家族の負担も大きくなります。


一例をあげると、食事したことを忘れてしまう。歯ブラシをしなくなる。ぼーっとしている時間がとても増えたというようなことがあります。


認知症の研究とお口の関わり

歯周病と認知症の関係が少しづつ解明されて生きています。

もちろん全部がわかっている状態ではないので、僕の意見も一緒にお伝えします。


2020年8月に九州大学から歯周病と認知症に対する研究において、歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)を全身に慢性投与することにより、正常な中年マウスの脳外で産生される脳老人斑成分であるアミロイドβ(Aβ)が脳内に取り込まれることを初めて発見しました。


歯周病患者にて非常に多く検出されるP.g菌が体内へ入り、長期間その状態が改善されないときアミロイドβが脳内に取り込まれることが分かったとのことです。

これは歯周病の歯茎から、P.g菌が歯ぐきの中に入り体中を巡っていく可能性が示されています。


以前より歯科医療の世界では、言われていたことですが、研究レベルでは現実に起きていることが示されました。





まとめ

こういった現実から考えなければいけないのは、やはり歯周病を予防、治療することが結局は自分のためになるということです。

歯周病という病気を、「歯がなくなる疾患」から、「認知症の発症に関連している疾患」と考えたときにはどうでしょう?


認知症は、ご家族と一緒になって考える病気です。

特効薬もありません。

お口から始まる認知症予防始めませんか?



認知症の女性


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小児歯科、矯正歯科も受け付けています。

新型コロナウイルス感染対策を強化しています。

HPに詳細を記載しておりますので、ご覧ください。


一デンタルパーク

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小さな悩みのうちに解消すると体にとっては優しい治療になりますね。

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